自宅では大丈夫でも、通勤の途中や仕事中につらくなるのではないかと心配になることがあります。日常への復帰を計画するときは、「出勤できますか」という質問に、ご自身の一日がどのようなものかを付け加えるとよいでしょう。通勤時間、休憩できる時間、トイレを使える環境も、回復の計画の一部です。

業務の名称より、実際の動きを確認しましょう
事務の仕事でも、長く座っていなければならない、または長距離の移動が必要であれば、負担になることがあります。反対に、同じ仕事でも途中で休み、業務量を減らせるなら、復帰の計画は変わることがあります。日にちを一律に決めるより、可能な調整から確認してみてください。
| 日常で必要な活動 | 医療者に説明する内容 |
|---|---|
| 座って行う業務 | 一度に座っている時間、途中で休憩できるかどうか |
| 長く立っている、または多く歩く業務 | シフトの時間、階段・移動量、休める場所 |
| 重い物を持つ業務 | 実際に持つ重さと、繰り返す回数 |
| 運転・機械の操作 | 受けた麻酔と服用薬、めまい・眠気の有無 |
麻酔を受けたあとの運転・機械の操作の制限は、調子がよさそうに見えるという理由で短くしないでください。具体的な制限時間は、受けた麻酔と薬に合わせて、退院時の案内に従ってください。
運動は、どのような順番で戻るとよいでしょうか?
まず、家の中で動くことや、短い時間歩く程度が楽かどうかを確認します。活動のあと、痛みや出血が増え、めまいがあるときは、その日の強度を下げ、医療機関に問い合わせてください。「少しずつ増やす」とは、症状を我慢して耐えるという意味ではありません。
ランニング・筋力トレーニング・腹圧が大きく上がる動作のように負担の大きい運動は、もともとの運動習慣と回復の状態をあわせて見て、再開の時期を決めます。水泳や性交渉なども、別に案内があった場合は、その基準に従ってください。ほかの人の復帰の経験が、ご自身の再開を許可する基準になるわけではありません。
休むだけでは様子を見てはいけないサインは何ですか?
こうした症状を、無理をして働いたせいだけにしないことが大切です。手術のあとには、感染、残った妊娠組織、子宮の損傷や出血など、追加の確認や処置が必要な合併症が生じることがあります。痛みと出血が予想どおり減らない場合も、評価が必要です。
復帰の前に、三つのことを確認しておきましょう
- ご自身が行える活動: 出勤・運転・運動を、それぞれ分けて問い合わせてください。
- 症状が出たときに減らす業務: 休憩と早めの帰宅ができるかどうかを、あらかじめ考えておきましょう。
- 連絡先と経過確認の予定: 夜間や休日に問題が起きたとき、どこへ行けばよいかを確認してください。
からだの回復と、気持ちが落ち着く速さは、異なることがあります。仕事や睡眠に影響するほどつらいときは、そのことも相談で話すことができます。人工妊娠中絶手術と回復のご案内もあわせてご参照ください。
一般的な回復と危険なサインは、NHSの回復案内、合併症の案内、BPASのアフターケア資料と照合しました。海外の機関が示す復帰までの日数を、個人に保証するものではありません。
