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LILEAPコラム

自分に合う避妊法は、どんな基準で選べばよいですか?

ピルを飲むべきか、子宮に器具を入れるほうがよいか、今のようにコンドームだけでよいのか、迷う方は少なくありません。周りの人に合っていた方法が、自分にも合うとは限りません。同じ方法でも、健康状態や生活習慣、これからの予定によって向き不向きが変わるためです。この記事では、ふだん続ける避妊法を選ぶときに何を基準に比べればよいかをまとめました。

リネンのテーブルに並んだ三つの小皿に、避妊薬のシート、T字型の子宮内避妊具、コンドームの包みが一つずつ置かれ、そのうちの一つに手を添え、横に空のチェック欄が描かれたノートを置いた様子を表現した生成画像

避妊方法を選ぶとき、まず何を考えればよいですか?

効果、使い方と期間、健康状態、月経の変化、妊娠の予定の五つをあわせて見ると、選択肢は自然に絞られます。 一つだけを見て決めると、実際に使ってみて不便を感じ、やめてしまうことがあります。

  • 効果: 説明書どおり完璧に使ったときではなく、うっかり忘れやミスも含めた「ふだんの使い方」での効果を見ます。
  • 使い方と期間: 毎日管理する方法、性交のたびに使う方法、一度入れると数年続く方法のうち、どれが自分の生活に合うかを考えます。
  • 健康状態: 喫煙、年齢、片頭痛、血栓や高血圧の既往によって、避けたほうがよい方法があります。
  • 月経の変化: 方法によって経血量が減ることもあれば、不規則な出血が起きたり、経血量が増えたりすることもあります。
  • 妊娠の予定: いつごろ妊娠を望むか、やめた後どのくらいで元の状態に戻るかを確認します。

この記事では、LILEAPの避妊のご案内で比較しているコンドーム、経口避妊薬、子宮内避妊具(銅付加型・ホルモン型)、腕に入れる皮下インプラントを中心に説明します。経口避妊薬は、エストロゲンとプロゲスチンを両方含む複合ピルを基準とし、ほかの種類は必要なところで別に触れます。

避妊法を比べるとき、効果はどう読めばよいですか?

避妊効果は「ふだんの使い方」での数字で比べるほうが現実に近くなります。 米国疾病予防管理センター(CDC)は、一般的な使用を基準に、その方法を一年間使った100人のうち何人が妊娠するかを失敗率として示しています。

方法使い方一般的な使用での1年間の失敗率使用期間(CDCの案内)
コンドーム(男性用)性交のたび13%使うたび
複合ピル毎日服用7%飲んでいる間
銅付加型子宮内避妊具子宮内に入れておく0.8%最長10年
ホルモン型子宮内避妊具子宮内に入れておく0.1~0.4%製品により3~8年
皮下インプラント腕の皮膚の下に入れておく0.1%3年

数字の差は、方法そのものの性能よりも「使う人が気をつけなければならない部分」がどれだけ多いかで大きく分かれます。ピルは決められたとおりに飲めば効果が高いものの、飲み忘れたり、嘔吐や下痢で吸収されなかったりすると効果が下がります。コンドームも、最初から最後まで正しく使わなければ失敗することがあります。一方、子宮内避妊具と皮下インプラントは、一度入れた後は使う人が毎回気をつけることがほとんどないため、一般的な使用と完璧な使用の差が小さくなります。

毎日、性交のたび、数年に一度、どれが合っていますか?

自分が無理なく続けられる方法こそ、結局いちばん効果的な方法です。 生活のリズムや性交の頻度、体に何かを入れることへの負担感を率直に思い浮かべてみてください。

  • コンドーム 性交のたびに使います。ホルモンを含まず処方なしで手に入りますが、毎回最初から最後まで正しく使う必要があり、破れたり外れたりすることがあります。
  • 経口避妊薬 毎日ほぼ同じ時間に飲みます。製品によっては処方が必要で、やめたいときは自分でやめられます。予定が不規則だったり、よく飲み忘れたりする方には負担になることがあります。
  • 子宮内避妊具 医療者が子宮の中に小さなT字型の器具を入れます。銅付加型はホルモンを含まず、ホルモン型は子宮内に少量のプロゲスチンを放出します。挿入時に生理痛のような痛みが出ることがあり、挿入後は位置を確かめる受診が必要です。
  • 皮下インプラント 腕の内側の皮膚の下に、長さ4cmほどの細い棒を入れてプロゲスチンを放出します。局所麻酔をして入れたり抜いたりし、希望すればいつでも取り出せます。

数年間は妊娠の予定がなく、毎日の管理が面倒なら長く続く方法が、近いうちに妊娠を考えていたり性交がまれだったりするなら、その都度使う方法のほうが楽なこともあります。ただし、これも基準の一つにすぎないため、下の健康状態や月経の変化とあわせて決めます。

健康状態によって避けたほうがよい方法もありますか?

あります。特にエストロゲンを含む複合ピルは、血栓や心血管疾患のリスクがあるため、まず健康状態を確認する必要があります。 WHOとCDCは、健康状態ごとに各避妊法を使ってよいかを四段階に分けた基準(避妊法使用に関する医学的適格基準、MEC)を設けており、診療ではこうした基準をもとに方法を選びます。

段階意味
1段階制限なく使える
2段階おおむね使えるが、利点とリスクをあわせて検討する
3段階ほかに適切な方法がない場合を除き、通常は勧めない
4段階健康上のリスクが大きいため使わない

複合ピルを通常は勧めない、または使わない代表的な場合は次のとおりです。

  • 35歳以上で喫煙している場合(吸う量が多いほどリスクが高まります)
  • 目の前がチカチカする、視界がかすむなどの前兆がある片頭痛
  • 脚や肺に血栓ができたことがある、または血栓ができやすい体質と診断されている場合
  • 高血圧、または脳卒中や心臓病の既往
  • 現在乳がんがある場合
  • 出産後3週間たっていない場合

こうした状況でも、避妊ができないという意味ではありません。エストロゲンを含まない子宮内避妊具、皮下インプラント、プロゲスチン単剤のピルなど、ほかの方法をまず検討することが多くあります。子宮内避妊具も誰にでも合うわけではありません。現在、骨盤内や子宮頸部に感染がある場合や、子宮の内側の形が器具を入れにくい場合には挿入しません。そのため器具を検討するときは、診察と必要な検査でまず子宮の状態を確認します。

月経はどのように変わる可能性がありますか?

方法によって月経への影響が異なるため、経血量や生理痛が気になる方にとっては、これが選択の決め手になることもあります。 最初の数か月は体が慣れる期間なので、出血の様子が不安定になることがあります。

方法よく見られる変化
複合ピル周期が規則的になり、経血量や痛みが減ることがあります。最初の数か月は月経と月経の間の少量の出血がよくあります。
銅付加型子宮内避妊具経血量が増えたり期間が長くなったり、生理痛が強くなったりすることがあり、数か月たつと落ち着くこともあります。
ホルモン型子宮内避妊具挿入後3~6か月は不規則な出血が出ることがあり、その後は経血量が減ったり、月経がほとんどなくなったりすることもあります。
皮下インプラント経血量が減ったり月経がなくなったりすることもありますが、不規則になる、長引くなど予測しにくい変化がよくあります。

経血量が多い、生理痛が強いといった悩みがあれば、ぜひあわせてお話しください。避妊と月経の悩みを一度に考えられる方法もあります。反対に、不規則な出血が数か月以上続いたり、急に経血量が大きく増えたりした場合は、避妊法のせいだと片づけずに、ほかの原因がないか診察で確認します。

将来妊娠を望むとき、すぐに戻りますか?

経口避妊薬、子宮内避妊具、皮下インプラントは、やめたり取り出したりすれば、たいてい元の妊娠しやすさに戻ります。 WHOも、現代的な避妊法が不妊の原因にはならないとしています。

  • 子宮内避妊具・皮下インプラント: 取り出せばすぐに以前の状態に戻ります。妊娠を望むときに医療機関で取り出せば大丈夫です。
  • 経口避妊薬: 英国国民保健サービス(NHS)は、服用をやめるとたいていひと月ほどで以前の状態に戻ると案内しています。月経が再び規則的になるまでの期間は、人によって少し異なることがあります。
  • コンドーム: 使わなければ、すぐに妊娠しうる状態です。

そのため「いつごろ妊娠を考えているか」は、方法を選ぶうえで大切な質問です。1~2年以内に妊娠の予定がある場合に、数年使える器具を入れることもできますが、入れて取り出す手順と費用もあわせて考えてみてください。反対に「まだわからない」なら、どの方法もいつでもやめられるという点で、どれも選択肢から外す必要はありません。

性感染症の予防は、どの避妊法でできますか?

性感染症のリスクを減らす避妊法はコンドームだけです。 経口避妊薬、子宮内避妊具、皮下インプラントは妊娠は防いでも、感染は防げません。

新しいパートナーができた場合や、パートナーが複数いる場合は、ほかの避妊法を使っていてもコンドームを併用するのがよいでしょう。コンドームなしで性交した、または気になることがあった場合は、性感染症検査で検査項目と時期を確認してみてください。

相談の前に、何をまとめておくとよいですか?

次の内容を前もって書いておくと、自分に合う方法をずっと早く絞り込めます。 口に出しにくいことは、メモをそのまま見せていただいてもかまいません。

  • 希望する避妊の期間と妊娠の予定 数か月なのか、数年なのか、まだわからないのか、気軽に書いてください。
  • 喫煙の有無と年齢 一日に吸う量もあわせてお知らせください。
  • 既往歴と家族歴 片頭痛(特に前兆があるもの)、血栓、高血圧、心臓病、乳がん、肝臓の病気、そして家族に若くして血栓ができた人がいるかを書いておきます。
  • 飲んでいる薬 一部の薬はピルの効果に影響することがあるため、処方薬とサプリメントをすべてお知らせください。
  • 月経の様子 最後の月経の開始日、経血量と生理痛、月経と月経の間の出血があるかを書いてください。
  • 出産・授乳の有無と、これまで使った方法 以前使った避妊法と、困ったことがあればあわせてお知らせください。

LILEAPで相談できる避妊方法と緊急避妊の案内は避妊のご案内に、避妊や妊娠の確認・相談の情報は避妊・人工妊娠中絶のページにまとめています。器具を検討している場合は、製品ごとの使用期間、挿入・抜去、確認のための受診、費用に含まれる範囲も相談の際にあわせて確認してください。

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