朝、下着やライナーに白い跡が見えると、「薬が全部出てしまったのだろうか」と思うことがあります。このときに必要なのは、出てしまった量を補うことではなく、どの剤形をどのように使ったかを確認することです。腟に入れる薬も成分と目的が異なるため、同じ方法を一律に当てはめることは難しいです。

白い跡が見えると、治療は効いていないのですか?
クロトリマゾール腟内クリームのように、使用後に分泌物の一部が出ることがある製品があります。これだけでは治療が失敗したとは判断しません。反対に、残留物が見えることを理由に、薬の効果が十分だったと決めることもできません。症状が良くなっているかどうかと、定められた用法とを、合わせて確認する必要があります。
薬が塊のまま、または入れる前とほぼ同じ見た目で出てきたときは、話が変わります。十分に溶けていなかった、または十分に留まらなかった可能性があるため、製品ごとの案内を確認してください。出てきた薬を再び入れるか、新しい薬を追加で使うかは、ご自身だけでは決めないほうがよいです。
問い合わせのときは、何をお伝えするとよいですか?
- 製品をご確認ください 包装に書かれた名前と含量、腟錠か腟内クリームか、処方された使用回数をお知らせください。名前が似ていても、使い方が異なることがあります。
- 使った時刻と、出てきた様子をご説明ください 入れた直後か翌日か、薄い分泌物か形の残った薬かを、区別してみてください。量を正確に測ろうと無理をする必要はありません。
- 新しく生じた不快な症状も、一緒にお伝えください もともとあったかゆみと、薬を使ったあとで始まった灼熱感・腫れ・痛みを分けて説明すると、判断の助けになります。
次に使うときには、何を変えればよいですか?
まずは、処方と製品説明書の時刻・回数・挿入方法に従ってください。一部の製品は就寝前の使用を案内していますが、すべての腟内薬を同じ時間に使うわけではありません。手を洗い、無理に押し入れず、残留物を取り除こうとして腟内を洗浄しないでください。
使い忘れた場合と、薬が外に出てきた場合とは、同じ状況ではありません。「昨日使い忘れたから、今日は二倍」のように、ご自身で量を増やさず、その製品の使い忘れたときの案内を確認してください。妊娠中である、または妊娠の可能性がある場合は、使い方とアプリケーターを使うかどうかも、医療者に伝えて確認してください。
一部の腟内薬は、ラテックス製コンドームや避妊用ダイヤフラムの性能に影響することがあります。治療中の性交渉と、追加の避妊が必要な期間は、製品ごとに確認する必要があります。ほかの人に処方された薬や、以前に残った薬を、症状が同じだという理由で使わないでください。
不快な症状が続く場合、薬を変えればよいですか?
同じかゆみでも、感染の種類や皮膚への刺激など、原因が異なることがあります。案内された治療のあとでも症状が残る、またはすぐに繰り返すときは、製品を替えながら使うよりも、原因を改めて確認するほうがよいです。腟炎の診療案内で、評価と治療の大きな流れを見ることができます。
医薬品ごとの使い方と注意事項は、NHSクロトリマゾール案内を参考にしました。この成分についての説明を、すべての腟錠に同じように適用したわけではありません。
