「今月は遅れたのですが、もう少し待ってもよいでしょうか?」予定日を過ぎると、カレンダーを何度も見てしまいます。そのときは何日遅れたかとともに、普段の自分の月経がどのようだったかも振り返ってください。
記録は、健康かどうかを一人で判定するための点数表ではありません。どんな変化が起きたかを、診察室で具体的に説明するためのメモです。

月経周期と月経の日数はどう違いますか?
周期は開始日の間の間隔で、日数は一度の月経で出血が続いた日数です。
たとえば9月2日に月経が始まり6日に終わり、次の月経が9月30日に始まった場合は、次のように区別します。計算を説明するための例であり、正常かどうかを分ける基準ではありません。
| 区分 | この例では |
|---|---|
| 月経周期 | 9月2日 → 9月30日、28日間隔 |
| 月経の日数 | 9月2日~6日、5日間の出血 |
開始日だけを見ると、出血が長くなる変化を見逃すことがあります。終わった日付も残してください。月経と月経の間に少量の血がにじんだときは、普段の月経と分けて、その日の様子を書いておくとよいでしょう。
カレンダーには何を書くと役立ちますか?
長く書くより、日付・出血・痛み・最近の変化を分けて残してください。紙のカレンダーや、普段使っているメモのアプリでも十分です。
- いつ始まり、いつ終わったか 開始日と終わった日、月経の間に別に出血があった日を書きます。
- 出血がどう変わったか 普段より少なかったか多かったか、生理用品をどれくらい頻繁に替えたか、服ににじんだか、塊の血があったかを残します。
- どこが、どれくらいつらかったか 痛む場所と時期、睡眠や日常生活に支障があったか、飲んだ薬があれば名前を書きます。
- 最近変わった状況があるか 体重・運動量・ストレスの変化、避妊の方法や服用薬の変更、妊娠の可能性を、診療のときに一緒に話します。
思い出せない項目は空欄のままでもよいです。正確な記録を完成させるために診療を延ばす必要はありません。
周期が変わると、病気が起きたという意味ですか?
変化が起きたという事実だけでは、原因を断定できません。年齢と生活の変化、妊娠の可能性、使っている避妊法などを一緒に見ます。
大きなストレスや急な体重の変化、過度な運動が月経に影響することがあります。ホルモンによる避妊を始めたり変えたりしたとき、初潮のあと周期が落ち着く時期や、閉経へ移る時期にも様子が変わることがあります。
ただし、「最近疲れているからだろう」と、すべての変化をやり過ごさないでください。甲状腺の問題など、確認が必要な原因もあり、変わった様子と伴う症状をもとに必要な検査を決めます。使っている薬は自分で変えず、診療のときに確認してください。
妊娠の可能性があるときは、月経が遅れる理由を生活の変化だけで説明せず、妊娠しているかを確認する検査と相談を考える必要があります。
どんな変化があれば受診した方がよいですか?
周期が不順になる、普段のパターンが変わる、月経の間に出血があるときは、相談をおすすめします。出血や痛みが生活の妨げになっているかも大切な目安です。
- 以前と異なる出血が繰り返される、または月経が普段より長くなります。
- 生理用品の交換が目に見えて頻繁になる、または出血のために外出や睡眠が難しくなります。
- 月経の間に血がにじむ、または痛みが新しく出て強くなります。
相談では記録と病歴を確認したうえで、検査の必要性を判断します。記録だけで疾患を診断したり、すべての人に同じ検査・治療を決めたりはしません。
