小陰唇手術を前に、多くの方がまず考えるのは「何日休めばよいか」ではないでしょうか。ところが、実際に手術が終わると、疑問は少し変わります。いま感じている腫れは大丈夫な程度なのか、椅子に座ってもよいのか、運動はいつ再開してよいのかといった、日々の判断が続くからです。
手術を検討している段階であれば、小陰唇がこすれて不快なときに確認したいことを先に読んでみてもよいでしょう。この記事では、手術を受けたあとの時間に焦点を当てます。

手術後の最初の数日は、どのような感じですか?
腫れていて、ひりひりしたりずきずきしたりし、排尿時や座るときに不快なことがあります。 こうした変化は傷が回復する過程でよく見られますが、程度や期間は人によって異なります。
英国のNHSは一般的な案内として、小陰唇手術後の痛み・あざ・腫れは2週間ほどまで続くことがあり、この期間は排尿や座ることも不快な場合があると説明しています。皮膚が完全に治るまでには二か月ほどかかることがあるとしています。最初の数日は、下着やナプキンに少量の血がつくこともあります。
腫れが残っている間は、左右の形が違って見えたり、傷のふちがでこぼこに感じられたりすることがあります。この時期の見た目だけで結果を判断するのは難しいものです。気になることはメモしておき、経過観察の受診で質問してください。
自宅ではどのようにケアすればよいですか?
術後に受けた案内に沿って傷を清潔で乾いた状態に保ち、圧迫やこすれによる刺激を減らすことが基本です。 洗い方、処方薬、次の受診日は、手術を行った医療機関が傷の状態に合わせて案内します。
- 洗ったあとは押さえるように乾かす 排尿後やシャワーのあとは、案内された方法で傷のまわりを洗い、柔らかいガーゼやタオルで軽く押さえて水気を取ります。強くこすったり、香りの強い製品を使ったりしません。
- ゆとりのある服を着る 体にぴったりしたボトムスやレギンスは、傷を圧迫してこすれの原因になることがあります。通気性のよいゆったりした下着とパンツやスカートを選び、ナプキンを使う場合はこまめに替えます。
- 長時間座り続けない 柔らかいクッションを使っても、同じ場所に長く座り続けないほうがよいでしょう。休むときは、横向きに寝てひざの間にクッションをはさむと楽だという方もいます。脚を組んだり、しゃがんだりする姿勢は傷を圧迫することがあります。
- 排便時にいきまない 便秘で強くいきむと、傷に負担がかかることがあります。水分を十分にとり、便秘になったら医療スタッフに相談してください。
- 薬と縫合糸は案内どおりに 痛み止めや軟膏など処方された薬は、案内どおりに使います。糸を自分で抜いたり切ったりせず、溶ける糸なのか抜糸が必要なのかを確認します。
タンポンや腟洗浄器具は、傷が治ったことを確認してもらうまで使わないほうが安全です。浴槽での入浴・銭湯・サウナのように長時間お湯につかることをいつから始めてよいかも、別に確認してください。
仕事、運動、性交渉はいつから再開できますか?
再開の時期は、手術の範囲と傷の治り具合を確認したうえで医療スタッフが決めます。 おおむね、散歩のような軽い日常生活が先で、傷を圧迫したり引っ張ったりする活動ほどあとに回します。
一般的な案内として、NHSは回復のために最大2週間ほど仕事を休む必要がある場合があり、性交渉は少なくとも4週間、体を使う活動は4〜6週間避けるよう説明しています。ただし、この期間はひとつの目安にすぎず、資料によって示される期間も少しずつ異なります。あなたの傷を実際に診た医療スタッフの案内が優先です。
| 活動 | 始める前に考えておきたいこと |
|---|---|
| 通勤・通学 | 長時間座るかどうか、移動距離や立っている時間がどのくらいか |
| 散歩 | 比較的負担は少ないが、こすれや痛みが強くなったら減らす |
| ランニング・筋力トレーニング | 腹圧が上がり、下半身が繰り返しこすれるかどうか |
| 自転車・室内サイクリング・乗馬 | サドルや鞍が傷の部位を直接圧迫するかどうか |
| 水泳・浴槽での入浴 | 傷が長時間水につかるかどうか、治っているかどうか |
| 性交渉 | 挿入や摩擦で傷が引っ張られるかどうか、痛みが残っているかどうか |
再開したあとに、ひりひりする痛みや腫れが再び強くなったら、その活動をやめ、次の受診で時期をあらためて確認してください。性交渉を再開したあとに痛みが続く場合は、我慢せずに伝えたほうがよいでしょう。ほかの人がいつ復帰したかは、自分の予定を決める基準にはなりにくいものです。
どのような症状があれば、すぐに連絡すべきですか?
出血や痛みがだんだん強くなる、熱が出る、傷から膿が出るなど、回復が逆戻りしているサインが見られたら、次の受診日を待たずに手術を受けた医療機関に連絡してください。
出血・感染・傷あと・感覚の変化など、手術に伴いうるリスクは、手術前の相談で説明を受けているはずの内容です。回復中にこうした問題が疑われるときは、自分で判断したり軟膏を替えたりするより、まず診察を受けて状態を確認することが大切です。
経過観察の受診では、何を質問するとよいですか?
いまの傷の状態で、次にできる活動は何かを具体的に質問してください。 回復のペースに合わせて予定が調整されることがあるため、最初に聞いた予定だけを覚えておくより、受診のたびにあらためて確認するほうがよいでしょう。
手術前に確認しておきたいことや回復中の一般的な案内は、LILEAPの小陰唇手術・小陰唇形成のご案内にもまとめています。回復期間は急がず、体の反応を見ながら少しずつ日常を取り戻していけば大丈夫です。
