「薬を使っている間は大丈夫でしたが、また不快です。」同じ問題が戻ってくると、治療が合っていなかったのか、自分のケアが足りなかったのかと考えてしまいます。しかし、症状を繰り返すという事実だけでは、どちらとも判断できません。
以前のおりもの変化の記事では、普段と違う分泌物と、一緒にみられた症状を観察しました。今回はその観察をもとに、何を検査し、結果をどう解釈し、再び不快になったときに何を確認するかを見ていきます。

薬を使ったのにまた不快なら、すべて再発でしょうか?
治療中もずっと不快だった場合と、不快が消えてから再び現れた場合を、まず分けてみます。 どちらの場合も見直す必要があることがありますが、確認する問いは少し異なります。
初めからかゆみが残っていたなら、診断した原因が今の症状を十分に説明できるか、薬を使った期間と反応はどうだったかを見ます。しばらく快適だったなら、症状がなかった期間と、再び始まった時点を確認します。前回はにおいが主な問題だったのに、今回は外側の皮膚だけがひりひりするなら、その違いも重要です。
「再発性腟炎」という言葉で、すべての原因を一つにまとめません。たとえばカンジダを繰り返す場合と、細菌性腟症を繰り返す場合では、診断と治療の計画が異なります。再発の回数を数えることと同じく、以前の診断が何で、今も同じ問題なのかを確認する過程が必要です。
腟炎の検査は、何を調べる検査でしょうか?
症状を起こす原因を絞り、その原因に合った治療を選ぶための検査です。 すべての人に、すべての検査を一度に行うわけではありません。
| 確認方法 | 調べたいことと限界 |
|---|---|
| 症状についての会話と診察 | 不快な場所が腟の内側か外陰部の皮膚か、刺激や炎症の所見があるかを見ます。症状の説明だけでは原因を確定しません。 |
| 分泌物のpHと顕微鏡検査 | 腟の環境と、細胞・微生物の様子を参考にします。pHだけでは診断できず、顕微鏡で見えなかったからといって感染がすべて否定されるわけでもありません。 |
| 培養、または必要な遺伝子検査 | 疑っている微生物を確認します。カンジダを繰り返す、または治療にあまり反応しない場合は、種類を区別する検査が役立つことがあります。 |
検査結果に菌の名前が書いてあっても、すべて除かなければならないという意味ではありません。カンジダは症状がなくても存在することがあるため、検出されたかどうかと、今の不快さ・診察所見を合わせて判断します。反対に、検査が陰性でも症状が続くなら、検査の対象と方法、感染以外の原因を再び見る必要があります。
似たかゆみでも、原因は異なることがありますか?
はい。真菌・細菌に関する問題だけでなく、皮膚への刺激やホルモンの変化も、似た不快さを起こします。 かゆいという理由だけでは、抗真菌薬を選びにくいのはそのためです。
- カンジダ腟炎は、真菌の一種であるカンジダと関連します。繰り返すときは、菌の種類と治療への反応、最近の抗菌薬の使用や糖尿病などの関連する要因を検討します。ただし、はっきりした関連要因が見つからない人も多く、再発をすぐに免疫力の低下やケア不足と決めつけません。
- 細菌性腟症は、腟の中の細菌の構成の変化と関連します。カンジダの治療薬とは進め方が異なるため、以前の薬を同じ不快さにそのまま使いません。
- トリコモナスなどの性感染症や、子宮頸部の炎症も、分泌物の変化の原因になります。性生活に関する質問は、誰の落ち度かを決めるためではなく、必要な検査を選ぶための過程です。
- 感染以外の原因もあります。香りのついた製品による刺激、外陰部の皮膚疾患、閉経や授乳に関連するホルモンの変化などが、かゆみ・灼熱感・乾燥感を生じることがあります。
腟炎と言われたからといって、すべての場合が性感染症であるわけではありません。原因によって治療と追加の確認が変わるため、症状や検査の名前一つで、ご自身やパートナーを判断しなくてよいのです。
再び受診するとき、何を持っていくとよいでしょうか?
以前の検査結果と使った薬、症状が変わった順序を持ってきてください。 正確な医学用語で説明する必要はありません。
- 前回の結果と処方 結果の用紙や薬の袋の写真があれば用意します。薬の名前が分からなければ、内服薬・腟錠・軟膏のどれだったかと、使った期間を教えてください。
- 治療前後の違い においは減ったがひりひりは残ったのか、完全に快適だった期間があったのかを区別します。薬を塗った、または入れた直後に、より刺激が強かったかどうかも重要です。
- 体の状態と、新しく使った製品 妊娠の可能性、授乳・閉経の有無、服用中の薬と基礎疾患を共有します。新しい洗浄剤や潤滑剤のように、皮膚に触れる製品も一緒にお話しください。
診察や検体採取が心配なら、まず説明を求めてください。検査の途中で不快なら、止めてほしいと伝えることができます。最近、腟錠や軟膏を使ったなら検査の前に伝え、処方薬を自分の判断で中止するよりも、検査の準備方法を医療者に確認します。
薬を長く使う、または洗う回数を増やせば良くなるでしょうか?
治療期間は、確認された原因と反応に応じて決め、洗浄を増やすことで代わりにはできません。 繰り返すカンジダ腟炎では、医療者がより長い治療や維持療法を検討することもあります。これは症状を管理する計画であり、これから再発しないという保証ではありません。
腟錠・クリームは局所の灼熱感や刺激を、内服の抗真菌薬は吐き気・腹痛などを起こすことがあります。内服の抗真菌薬は他の薬と相互作用することがあり、まれに肝機能に影響することがあるため、服用中の薬を伝えてください。特に妊娠の可能性があるなら、以前の内服薬を自分の判断で再び服用しないでください。一部の腟クリーム・腟錠は、ラテックスコンドームの強度を弱めることがあるため、製品の説明と医療者の案内も確認します。
生活では、腟の中は洗わず、外側の皮膚を水でやさしく洗ってよく乾かす程度にします。香りの強い製品は避け、性交時に摩擦で痛みが出るときは無理をしないでください。乳酸菌や洗浄剤を加えることは、原因の確認と治療の代わりにはなりません。
