トイレでティッシュに薄く血がついていたり、下着に茶色いおりものが残っていたりすると、「もう生理?」とカレンダーを見直すことがあります。予定日と合わないと、つい心配が先に立つものです。そんなとき最初にすることは、原因を推測することではなく、いま見た出血をそのまま記録しておくことです。

出血に気づいた日、何を書き留めておけばよいですか?
いつ、どれくらい、どんな状況で出血したかと、一緒に現れた症状を書き留めてください。 この四つがあると、診療で原因を絞り込むのに役立ちます。
- いつだったか 出血に気づいた日付と、最後の月経の開始日を一緒に書きます。月経が終わった直後か、二回の月経の中間あたりか、予定日の直前か、位置がわかるように残してください。
- どれくらい、どんな色だったか ティッシュにつく程度だったか、おりものシートやナプキンが必要だったかを書きます。赤・ピンク・茶色など見えた色と、一日で終わったか数日続いたかも残してください。
- どんな状況だったか 性行為のあとに見られたか、ピルを新しく飲み始めたか、飲み忘れた日があったか、子宮内避妊具を入れたあとか、緊急避妊薬を飲んだことがあるかを確認します。妊娠の可能性があるかも一緒に書いてください。
- 一緒に感じた変化 下腹部の痛み、熱っぽさ、においや色が変わったおりもの、かゆみ、めまいがあったかを書きます。何の症状もなかったということも、記録する価値があります。
月経の日付と出血量を続けて記録する方法は、月経周期の記録についての記事にまとめています。不正出血をその記録に別に印をつけておくと、普段の月経と区別しやすくなります。
月経と月経の間の出血は、なぜ起こるのですか?
ホルモンの変化や避妊方法など、よくある比較的軽い理由が多いのですが、感染や子宮・子宮頸部の変化によることもあります。 まれにがんに関係する場合もあるため、原因は診察で確認する必要があります。
| 出血が見られた状況 | 考えられる原因の大まかな分類 |
|---|---|
| ピルを始めた・変えたあと、飲み忘れたあと | ホルモンによる避妊法に伴う出血 |
| 子宮内避妊具・避妊注射・皮下埋め込み型避妊薬を始めたあと | ホルモンの変化や避妊具に伴う出血 |
| 二回の月経の中間あたりに一、二日つく | 排卵前後のホルモンの変化 |
| 性行為のあと | 子宮頸部の表面の変化やポリープ、腟の乾燥、感染 |
| おりものの変化・痛み・発熱を伴う | 腟・子宮頸部・骨盤の感染 |
| 繰り返す、またはだんだん頻繁になる | ポリープ・筋腫など子宮の変化、ホルモン関連の疾患 |
この表は考える手がかりとしての整理であり、診断表ではありません。ピルを飲んでいるからといってほかの原因がないわけではなく、二つ以上の原因が重なることもあります。出血の色だけでも原因は見分けられません。茶色いおりものにも血が混じっていることがあるため、色が薄いから軽い、赤いから深刻だと判断しないでください。
しばらく様子を見てもよい場合はありますか?
ピルを飲み始めて数か月以内の少量の出血のように、理由に見当がつき、ほかの症状がなければ、急いで救急外来に行く状況ではないことが多いです。 ただし、様子を見るというのは、そのまま放っておくという意味ではありません。
ホルモンによる避妊法を始めたり変えたりしてから最初の数か月は、月経の間に出血することがよくあります。その場合も自分で薬をやめたり飲み方を変えたりせず、出血が続く、または気になるときは処方を受けたところに相談してください。避妊効果に影響する状況かどうかも一緒に確認する必要があります。
二回の月経の中間あたりに一度ついて終わったのなら、日付に印をつけて、次の周期にも繰り返すかを見てください。ただし、月経の間の出血は、原因にかかわらず一度は診療で確認を受けることがすすめられています。同じことが繰り返されるとき、性行為のあとに出血したとき、または出血が長引くときは、待たずに受診の予定を立ててください。
すぐに受診すべきなのはどんなときですか?
出血が多いか、めまいがするとき、妊娠の可能性があってお腹が痛むとき、閉経後に出血があったときは、記録を集めながら待たずに受診してください。
妊娠検査薬の結果がはっきりしないとき、いつ再検査するかは妊娠検査薬の線が一本のときについての記事で確認できます。ただし、上のようなサインがあるときは、再検査の日を待ちません。
診療では何を話せばよいですか?
書き留めた記録を見せながら、「いつから、どんな状況で、どれくらい」をそのまま話してください。 飲んでいるピルやホルモン剤、ほかの服用薬の名前と、最近の子宮頸がん検診の結果も一緒に伝えていただくとよいでしょう。
診察を受けたからといって、すべての検査を一度に行うわけではありません。妊娠の可能性と出血の様子、診察所見に応じて、必要な確認を選んで進めます。LILEAPの不正出血の診療のご案内で、受診前に準備する内容を先にご覧いただけます。
