前回の記事では、外陰部の色が濃く見えるとき、施術の前にまず何を確認するかをお話ししました。その過程を経て、大陰唇の美白や外陰部の美白を受けてみると決めたなら、次に残るのは「実際にはどのように進み、終わったあとは何に気をつければよいのでしょうか」という疑問ではないでしょうか。この記事では、相談から回復、その後までの流れを順に見ていきます。

施術前の相談では何を確認しますか?
色が濃くなった部位と時期、一緒にある症状、これまで使ってきた製品をまず確認します。 かゆみやひび割れ、治らない傷がある場合は、美白よりその原因の治療が先です。
- どの部位が、いつから気になっているか 大陰唇の外側の皮膚なのか、脚の付け根のしわや会陰のあたりなのか、範囲を具体的に教えてください。皮膚と粘膜には、同じ方法を同じようには使いません。
- 最近の皮膚への刺激と症状 脱毛後の赤み、かゆくて掻いたこと、くり返す腟炎や湿疹がなかったかをお話しします。炎症が治まっていない状態で施術すると、色がさらに濃くなることがあります。
- 以前に使った製品と施術 美白クリーム、角質除去剤、ほかで受けたレーザーやピーリングの名前と、そのあとの反応をメモして持ってくるとよいでしょう。
- 妊娠・授乳の予定と服用中の薬 妊娠中は外陰部の色が自然に濃くなることがあり、一部の外用薬は妊娠・授乳中の安全性が確立していません。一部の薬は色素の変化に影響することがあるので、服用中の薬もあわせて教えてください。
- 期待する変化 どの程度を望んでいるかを率直に伝え、その期待がご自身の皮膚の状態から見て現実的かどうか説明を受けます。
外陰部の美白にはどのような方法が使われますか?
一般的には、レーザー、色素を淡くする外用薬、皮膚の表面を薄くはがすピーリングなどが使われ、皮膚の状態に合わせて一つを選ぶか、組み合わせて使います。 どの方法でも、外陰部の皮膚は薄く敏感であることを前提に強さを決めます。
| 方法 | 作用のしかた | 前もって知っておきたいこと |
|---|---|---|
| レーザー | 皮膚の中の色素に光のエネルギーを届けたり、表面を細かく削ったりして色素を減らす方法 | 熱による刺激のあと、かえって色が濃くなったり、まれに色が抜けて白く残ったりすることがある |
| 外用薬 | 新しいメラニンがつくられる過程を遅らせる成分を塗る方法 | 主に表皮の色素に作用し、ヒリヒリ感・赤みなどの刺激や接触皮膚炎が起こることがある |
| ケミカルピーリング | 薬剤で皮膚の浅い層をはがし、新しい皮膚が出てくるようにする方法 | はがれる間のヒリヒリ感と回復期間があり、色がむらに残ることがある |
表は一般的な説明で、同じ名前の方法でも、機器や薬剤、強さによって実際の過程は異なります。皮膚科の情報サイトDermNetは、レーザーやピーリングのような物理的な治療は表皮の色素には役立つことがある一方で、表皮を傷つけて色素沈着をかえって悪化させることもあり、皮膚の深い真皮層の色素には効果がないと説明しています。
LILEAPの外陰部の美白相談のご案内では、まず皮膚を診察して色素の施術が適しているかを判断し、方法や強さ・回数は皮膚の状態と反応に応じて決めると案内しています。相談で提案された方法があれば、どの皮膚に何を使うのか、その方法の主なリスクは何かを具体的に尋ねてください。
なぜ何回かに分けて行い、どこまで期待できるのですか?
一度に強く行うと皮膚が傷ついて、かえって色が濃くなることがあるため、弱い強さから始め、間隔をあけて反応を見ながら続けることが多いです。 次の回をいつ行うか、強さを変えるかは、前の回のあと皮膚がどのように回復したかを見て決めます。
何回受ける必要があるかは、最初から決めておくのが難しいものです。色素がどのくらい深いか、皮膚が刺激にどう反応するか、摩擦のように色を濃くする要因が続いているかによって変わるからです。途中で赤みが長引いたり色が濃くなったりした場合、日程を延ばしたり方法を変えたりすることも計画の一部です。
期待できる変化には限界があります。
- もともとの肌の色は変わりません: 美白で減らすのは刺激などで加わった色素であり、生まれ持った肌の色を別の色に変える施術ではありません。
- 深く定着した色素は減りにくいです: 皮膚の深い層の色素は、外用薬やレーザーに反応しにくい傾向があります。
- 結果にむらが出ることがあります: 部位によって淡くなる程度が違ったり、まだらに残ったりすることがあります。
- 研究による根拠は十分ではありません: 炎症後色素沈着に対するレーザー治療の研究を集めたシステマティックレビュー(皮膚科の学術誌JAMA Dermatology、2017)でも、研究デザインが厳密なものは少なく、一部の研究では改善がなかったり、かえって悪化したりしていました。
そのため、「特定の色になる」ことを目標にするより、「気になっていた濃い部分が目立ちにくくなったか」を基準に経過を一緒に見るほうが現実的です。色だけを扱う施術が、しわやハリまで変えるわけではないことも覚えておいてください。
施術直後と回復期間には、皮膚はどう変化しますか?
施術直後には、赤み、ほてり、軽いむくみやヒリヒリ感が出ることがあり、表面が薄くはがれたり、しばらく濃く見えたりすることもあります。 たいていは時間とともに落ち着きますが、どのくらい長く、どの程度現れるかは、方法と強さ、一人ひとりの皮膚によって異なります。
この時期に皮膚が再び刺激を受けると、炎症後色素沈着が起こり、かえって施術前より濃くなることがあります。回復期間中は、次の点を守ってください。
- こすらない: 洗うときはぬるま湯で、手を使ってやさしくすすぎ、タオルでこすらずに軽く押さえて水気をふき取ります。
- 締めつけない服: ゆとりのあるボトムスと綿の下着を身につけ、レギンスや体に密着するパンツのようにこすれる服はしばらく避けます。
- 新しい製品はしばらく休む: 香りのある洗浄剤、デリケートゾーン用ソープ、角質除去剤、処方されていない美白クリームは使いません。塗り薬や軟膏を受け取った場合は、案内されたとおりにだけ使ってください。
- 脱毛は皮膚が回復してから: カミソリやワックスは施術部位に新たな刺激を与えることがあるため、いつ再開してよいかを確認してから始めます。
- 活動の再開は案内に従って: 性行為、汗を多くかく運動、サウナや湯船での入浴をいつから再開してよいかは、方法と皮膚の回復によって異なるため、施術した医療スタッフの案内に従います。
どのような症状があれば、すぐに連絡すべきですか?
水ぶくれ、浸出液や膿、時間がたつほど強くなる痛みやむくみは、通常の回復過程と考えて見過ごさず、すぐに施術を受けた医療機関に連絡してください。 やけどや感染は、早く確認するほど傷あとや色の変化を抑えるうえで有利です。
最後の項目のような色の変化は急を要する症状ではありませんが、次の回の前に診察で原因を確認し、計画を調整する必要があるサインです。
美白のあと、また濃くなることはありますか?
外陰部の色を濃くする要因が続くと、時間とともに再び濃くなることがあります。 施術で淡くなった状態がいつまで続くと、決めて言うことは難しいものです。
- くり返す摩擦: 体に密着する服、長時間座っている生活、自転車やランニングのように太ももの内側がこすれる運動が続くと、色素が再びたまることがあります。こすれることが多いなら、小陰唇がこすれて不快なときに確認することも参考にしてください。
- 炎症とかゆみ: 腟炎、湿疹、脱毛後の毛包炎のように、皮膚に炎症が起きて治まったところには、茶色い跡が残りやすくなります。原因の治療と、掻かないことの両方が必要です。
- ホルモンの変化: 妊娠中は陰唇が腫れて色が濃くなることがあり、出産後にどの程度戻るかは人によって異なります。年齢に伴う変化もあります。
再び濃くなったからといって、すぐに同じ施術をくり返すより、上の要因のうち何が続いているかをまず確認するのがよいでしょう。日常の刺激を減らすケアは、もともとの肌の色を明るくするものではありませんが、濃くなる速さをゆるやかにするうえで意味があります。
